寒い冬に大活躍するもこもことしたボリューム感のあるニットは、可愛らしさと暖かさを両立した冬の定番アイテムです。
しかし、その独特なシルエットやボリューム感のために、どんなアウターを合せるべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
「もこもこニットにアウターを何着る?」という疑問は、特に着膨れが気になる季節だからこそ重要なポイントです。
厚手のニットと相性の良いアウターを選ぶには、以下の3つのポイントに注目しましょう。
腕周りにゆとりがあるものを選ぶ
袖周りが窮屈にならないよう、腕周りが広いアウターを選びましょう。ドロップショルダーやオーバーサイズのアウターは、腕周りがゆったりしていることが多いです。アームホール(腕を通す穴)が約50cm前後あると、厚手のインナーでも快適に着用できます。
グリーンニットにブラウンコートとデニムパンツを合わせたコーデ1
厚手ニットを中に着ても腕周りがもたつかない、ゆとりのあるアウターを選ぶのが重要です。
身幅と肩幅に余裕のあるものを選ぶ
厚手のニットを着たときに胴回りがごわつかないよう、身幅が広いアウターがおすすめです。近年流行している「リラクシーなシルエット」のアウターは、身幅が広めに作られており、フリーサイズやMサイズで身幅60cm~80cm程度を目安にすると良いでしょう。肩幅に関しては、ドロップショルダー(肩の切り替えが低い位置にあるデザイン)のアウターを選ぶと、肩周りに空間が生まれ、ボリュームのあるニットでも動きやすくなります。
【身幅編】アウター選びのポイント3
身幅が広いアウターは、厚手ニットを着ても胴回りがもたつかず、リラックス感のあるシルエットを演出できます。
丈が長めのアウターを選ぶ
もこもこニットにショート丈のアウターを合わせると、上半身が着膨れして見えがちです。丈の長いアウターを選ぶことで、ニットのボリューム感を緩和し、縦長シルエットを作ることができます。膝下丈以上のものを選ぶのがベストです。
白ニットにブラウンチェックコートとデニムパンツを合わせたコーデ1
ロング丈のアウターは、ボリュームニットの着膨れ感を抑え、スタイルアップ効果も期待できます。
首元がすっきりしたデザインを選ぶ
ニットがボリューミーな分、首元がすっきりしたノーカラーコートを選ぶと、全体的にシュッとした印象になります。襟がないことで、肩掛けにした際もこなれ感が出やすいです。
具体的なアウターの種類としては、以下のものが挙げられます。
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ダウンジャケット: 身幅が広く、丈は短めのデザインを選ぶと、ボリュームが出過ぎず大人っぽく着こなせます。ダウンのスポーティーな素材感とニットの柔らかな素材感の異素材ミックスがおしゃれです。
ダウンジャケット3
ショート丈のダウンジャケットは、厚手のニットとのバランスが取りやすく、すっきりとした印象に。 -
ボアブルゾン: 身幅が広く、ドロップショルダーのデザインを選ぶと、厚手ニットをインナーに着ても着膨れしません。カジュアルなアイテムですが、ヒールなどを合わせて大人っぽくまとめるのがおすすめです。
ボアブルゾン3
ボアブルゾンは、カジュアルながらも暖かみがあり、ボリュームニットとの相性が良いアイテムです。 -
MA-1ブルゾン: 元々オーバーサイズにデザインされているものが多く、厚手ニットもすっぽりと包み込んでくれます。襟のないデザインなので、タートルネックなどの襟が立ったニットとも好相性です。
MA-1ブルゾン3
MA-1ブルゾンは、そのゆったりとした作りから、厚手ニットの上にも羽織りやすいです. -
ガウンコート: 身体をすっぽりと包むデザインで、広い身幅とアームホールが厚手のニットにぴったりです。上品な雰囲気とリラクシー感を両立できます。
ガウンコート3
ドレープが美しいガウンコートは、厚手のニットに合わせても上品な着こなしが可能です。 -
キルティングアウター: 薄手ながら暖かく、着膨れ感が少ないため、ボリュームニットにも合わせやすいです。オーバーサイズのものを選ぶと、ニットを着ても引っかかりがなく、肩や腕が動かしやすいです。
キルティングアウター3
キルティングアウターは、軽やかで動きやすく、厚手ニットのボリュームを抑えてくれます。 -
ポンチョやケープ: 袖がない、または非常にゆったりとした袖のデザインのため、どんなに厚手のニットでも問題なく羽織れる強力な味方です。
厚手ニットにおすすめのアウター9
ケープコートは、袖がないため、厚手ニットの上からでもストレスなく羽織れます。
- ボトムスとのバランス: 上半身にボリュームがある分、下半身はスキニーデニムなどでスッキリとまとめると、全体のバランスが良くなり、抜け感を演出できます。
- カラーコーディネート: 鮮やかなイエローのボリュームニットには、黒のコートだとコントラストが強すぎるため、淡いグリーンのコートなどでバランスを取るのがおすすめです。
- アウターなしの選択肢: ラインを拾わないボリュームニットであれば、中にヒートテックやカットソーなどを重ね着して、アウターなしで過ごすことも可能です。ただし、真冬の1月や2月は寒く見えてしまうため、おすすめはできません。
厚手のニットは、気温が約15度頃から着始めるのがちょうど良いとされています。これらのポイントを参考に、もこもこニットを快適におしゃれに着こなしましょう。
本記事では、もこもこニットの可愛らしさを引き立てつつ、着膨れしないコーデ術やおすすめのアウター選びについて徹底的に解説していきます。ぜひ、今年の冬コーデの参考にしてください。
もこもこニットの可愛らしさを活かすアウター選び
もこもこニットが際立つコートのタイプと特徴
もこもこニットはそのボリューム感が特徴で、寒い季節にぴったりの可愛らしさを演出します。
しかし、その魅力を引き出すためには、アウター選びが重要です。
特に、オーバーサイズのチェスターコートやモッズコートは、ニットのボリューム感を損なうことなくスタイリッシュに着こなせるおすすめの選択肢です。
また、袖口が広いワイドスリーブのデザインや肩回りに余裕を持たせたケープコートも、もたつきを防ぎながらセンス良く仕上げることができます。
ジャケットスタイルでカジュアルに仕上げる方法
カジュアルなジャケットスタイルを楽しみたい場合、もこもこニットにはオーバーサイズのCPOジャケットやミリタリージャケットが最適です。
これらのジャケットは、ボリュームニットのもたつきを抑えつつ、程よいリラックス感を与えてくれます。
例えば、カーキやネイビーといったベーシックカラーを選ぶことで、日常でも使いやすいコーディネートが完成します。
足元にはスニーカーやショートブーツを合わせることで、温かみのある冬のカジュアルスタイルが完成します。
おすすめの素材:ボア、ツイード、ウール
もこもこニットに合うアウター選びのポイントの一つは素材です。
例えば、暖かさに優れたボア素材のジャケットは、カジュアルな印象を与えつつ、ニットの柔らかな雰囲気を引き立ててくれます。
また、高級感のあるツイード素材は、クラシカルな印象を演出したいときにおすすめです。
さらに、冬の定番素材であるウールは、保温性が高いため、機能性とファッション性を兼ね備えた一着として重宝します。
これらの素材を使ったアウターを選ぶことで、もこもこニットの魅力を最大限に引き立てたスタイリングが完成します。
丈の長さで見違えるバランス感覚
もこもこニットを着こなすうえで、アウターの丈感も重要な要素です。
例えば、ショート丈のダウンジャケットやボアジャケットを合わせると、ニットのボリューム感を際立たせながら足長効果が期待できます。
一方、ロング丈のチェスターコートやモッズコートは、全体を縦長に見せることでバランスよく仕上がります。
コーディネートに合わせて丈の長さを工夫すれば、もこもこニットでもスタイルアップが可能です。
シンプルさが映えるモード系の選択肢
シンプルでモードなスタイルがお好みなら、洗練されたデザインのアウターを選びましょう。
例えば、無地でミニマルなシルエットのトレンチコートやチェスターコートを選ぶことで、もこもこニットの甘さを引き締めて大人っぽい印象を与えます。
一色でまとめたコーディネートや、モノトーンカラーを基調にすることで、全体がスッキリとした洗練された印象に仕上がります。
モード系スタイルにはアクセサリーや小物でアクセントを加え、個性を引き出す工夫をするのもおすすめです。
“着膨れ問題”を解決するアウターの選び方
スリムシルエットのアウターは女性らしいラインをキープ
もこもこのニットは可愛らしい一方、アウターとの相性によっては着膨れしてしまうことがあります。
この問題を解決するには、スリムシルエットのアウターを選ぶのがおすすめです。
例えば、ウエストがくびれたデザインのロングダウンジャケットやAラインのトレンチコートなどは、身体のラインを美しく見せながら、もこもこニットのボリューム感をバランスよく抑えられます。
また、タイトなチェスターコートのようなアイテムも、女性らしさをキープするのに適しています。
プレス加工や立体デザインで動きを加えるコート
プレス加工や立体的なシルエットのコートを選ぶことで、もこもこニットのボリューム感が全体のスタイリングにリズムを与えます。
例えば、細かいタックが入ったデザインのウールコートや、プリーツを取り入れたロングコートは動きが出て、動きのあるスタイルを作るのに最適です。
このようなアウターを取り入れることで、ニット独特の柔らかいテクスチャとも調和しながら、おしゃれに仕上げることができます。
インナーのカラーと素材選びがカギ
“着膨れ問題”を防ぐためには、インナーのカラーと素材選びが重要です。
たとえば、もこもこニットが明るい色の場合、アウターは引き締め効果のある暗めのカラートーンを選ぶことをおすすめします。
また、できる限り素材が軽く薄手のインナーを選ぶことで、重ね着をした際のもたつきを防ぐことができます。
さらに、インナーの生地にハリ感のあるものを選ぶと、シルエットが整いやすく、全体のスタイリングがスッキリ見えるでしょう。
着膨れ防止の裏技:ベルトやウエストマーク活用法
着膨れをスッキリ解消するための裏技として、アウターにベルトやウエストマークを取り入れる方法があります。
もこもこニットのボリューム感を抑えつつ、ウエスト部分を強調できるので、メリハリのあるスタイルを作りやすくなります。
特に、ダウンコートやロングコートに付属しているベルトを利用すると、簡単にシルエットを調節することが可能です。
また、太めのベルトやチェーンベルトなど、小物をプラスしてアクセントを加えるのもおしゃれ見えのポイントです。
シーン別にもこもこニット×アウターのコーディネート術
デートにぴったり!フェミニンスタイルのコーデ例
デートでのコーディネートには、もこもこニットの可愛らしさを引き立てる上品なアウターを選ぶのがおすすめです。
例えば、ウエストマークのデザインが入ったロングコートは、フェミニンな印象を与えるだけでなく、すっきりとしたラインを作り出してくれます。
柔らかいパステルカラーやアイボリーのアウターは優しい雰囲気を演出し、デートシーンにぴったりです。
また、華やかさをプラスしたい場合は、シンプルなゴールドアクセサリーやフェイクファーの小物と合わせると全体のバランスが整います。
通勤スタイルならスリム&きれいめアウターでまとめる
オフィスシーンには、きちんと感を大切にしたスリムで洗練されたアウターが相性抜群です。
もこもこニットのボリュームを抑えるため、タイトなシルエットのチェスターコートやベルト付きのトレンチコートを選ぶとバランスが良くなります。
ベージュやネイビーなどの落ち着いたカラーを基調にしたアウターは、通勤スタイルの基本となるアイテムです。
また、インナーにホワイトやクリーム系のニットを選べば、清潔感もあって季節感も演出できます。
週末カジュアルはアウター×アクセサリーで個性をプラス
週末のカジュアルスタイルには、動きやすさとリラックス感を重視したアウターが最適です。
オーバーサイズのCPOジャケットやモッズコートは、もこもこニットと合わせてもゆとりがあるため、動きやすさ抜群です。
また、カジュアルテイストを強調するためにキャップやスニーカーをプラスするのもおすすめです。
さらにアクセサリーを取り入れて個性を出すのもポイント。
例えば、大ぶりのイヤリングやさりげなく目を引くショルダーバッグを組み合わせることで、ワンランク上のカジュアルスタイルが完成します。
特別な日にはロングアウターでエレガントに
特別な日には、もこもこニットをエレガントに見せるロングアウターがおすすめです。
例えば、マキシ丈のチェスターコートやウール素材のローブコートは上品で華やかな印象を与えてくれます。
アウターのカラーはブラックやダークグレイといった落ち着いたトーンを選び、大人っぽい雰囲気を演出するのがコツです。
また、足元にはブーツやヒールを合わせ、華やかさとエレガントさを引き立てましょう。
さらに、アクセサリーやクラッチバッグをプラスすれば洗練されたスタイルが完成します。
トレンドアイテムを組み合わせた上級者コーデ
注目のトレンド:チェスターコートと合わせる
もこもこニットにぴったりのアウターとして注目されているのが、オーバーサイズのチェスターコートです。
この冬らしいアイテムは、ボリュームのあるニットを合わせやすく、全体にこなれた雰囲気を演出してくれます。
チェスターコートは袖や身頃が広めのデザインを選ぶことで、ニット特有のもたつきを抑えることができます。
また、シンプルなデザインのチェスターコートなら、カジュアルにもきれいめにも対応できるので汎用性が高いです。
カラーバリエーションで遊ぶ!冬ファッションの楽しみ方
もこもこニットとアウターを組み合わせるときは、色の選び方に色遊びを取り入れてみましょう。
この冬はベージュやグレーといった柔らかいカラーが定番ですが、ビビッドな赤やマスタードイエローなどの鮮やかな色も人気です。
例えば、明るめのニットとアウターをあえて同系色でまとめることで、視覚的にまとまりのある上級コーデを作れます。
また、モノトーンコーデにカラフルなマフラーやバッグを取り入れる方法も、手軽にトレンドを楽しむポイントです。
小物やアクセサリーでアクセントをつけるポイント
もこもこニット×アウターのコーディネートを格上げするためには、小物やアクセサリー選びも重要です。
例えば、ショート丈のニットにロングチェーンのネックレスを合わせると、縦のラインが強調されてスッキリと見せることができます。
また、寒い冬に活躍するニット帽や手袋を差し色として取り入れると、アクセントになりつつ実用性も兼ね備えます。
さらに、大きめのショルダーバッグやボストンバッグは、ボリューム感のあるコーデ全体のバランス調整に役立ちます。
流行するモコモコ系素材との相性比較
もこもこニットとアウターの組み合わせでは、それぞれの素材感のバランスも非常に重要です。
今年注目の素材として、ウールやボア、ツイードなどが挙げられます。
例えば、ウールのチェスターコートは、もこもこニットの柔らかい質感を引き立てつつ暖かさも保証してくれます。
一方、ボアジャケットを合わせればよりカジュアルで可愛らしい印象に。
ツイード素材のアウターを選べば、クラシカルで落ち着きのある雰囲気を演出できます。
それぞれの特徴を活かして、シーンに応じたコーディネートを楽しみましょう。
まとめ
もこもこしたボリュームニットに合うアウター選びは、オシャレに快適さをプラスできる冬ファッションの要といえます。
柔らかさや可愛らしさが特徴のニットも、アウター次第で着膨れを解消したり、シーンにふさわしいスタイルに変化させたりすることが可能です。
ポイントは、ニットのボリューム感を損なわない余裕のあるシルエットを持つアウターを選ぶこと。
また、コーディネート全体のバランスを考え、素材やカラーにこだわることも重要です。
オーバーサイズのチェスターコートやモッズコート、またトレンド素材のボアやウールなどを活用することで、もこもこニットをさらに引き立てたファッションを楽しめます。
例えば、シンプルなコーディネートにはモード系のアウターを、寒い季節の特別な日にはロングコートで格上げするなど、シーンに合わせた選択も魅力的です。
さらに、ベルトやウエストマークでメリハリを加える工夫をすることで、スタイルよく見せることも可能です。
この冬のトレンドでもあるボリュームニットを存分に楽しみながら、何を着るか迷いがちなアウター選びもぜひ工夫してみてください。
適切なアウターを選ぶことで、冬のコーディネートが一段と洗練されることでしょう。