昨今は新型コロナウイルスの感染拡大による在宅ワークの一般化で、
以前にも増してプリンター需要が高まっています。
そこで、今回は家庭用のA4インクジェットプリンターの最新機種をご紹介していきます。
キャノン PIXUS TS8630
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迷ったらコレ!
写真&文字印刷にスキャン・コピーとすべておまかせ!
高い次元でバランスが取れた万能機!
性能に妥協せず予算が許すなら本機で決まり!
本機はキヤノン「ピクサス」シリーズのハイエンドモデルです。
下位モデルが4色や5色インクであるのに対し、本機は6色のインクを搭載。
これにより写真と文字の美しさを両立しています。
また、スキャナーは現行の複合機ではもっとも解像度が高く、Wi-Fiも11acに対応。
また写真印刷コストはL判1枚が約24.8円とコンビニプリントの30~40円よりも安いです。
このように目立った欠点のない本機ですが、価格は高めになります。
1 写真と文字のキレイを両立した6色インク
鮮明な印刷写真とクッキリの文字印刷が可能!
写真に強い染料インクは、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色に加え、色を安定させるグレーを採用。
それに文字に強い顔料インクの黒を加えた6色インクを搭載しています。
マゼンタとイエローの掛け合わせで肌色が表現される人物写真は、高評価。
元の写真データより、ややクッキリめの印象です。
暗い色が中心となる夜景は、ブラックとグレーの染料インクが力を発揮。
他社よりもグラデーションがよく出ていました。
2 給紙トレイは100枚の大容量
全面&背面トレイ100枚は本機だけ!
紙トレイは前面と背面の2ヵ所。
どちらも最大枚数は普通紙100枚の大容量で、自動両面プリントが可能です
本体前面にはSDカードスロットを備えています。
これによりデジカメで撮影した写真を、パソコンやスマホを経由せずに直接印刷できます。
3 高い操作性とインターフェース
スマホ・タブレットからはアプリで印刷!
SDカードから直接印刷できます!
印刷はWindows、Mac、Chromebookなどのパソコン、Androidスマホ・タブレット、iPhone・iPadに対応。
4.3型の大型タッチパネルを備えているため操作しやすく、コピーやスキャン作業が手軽に行えます
エプソン EP-885A
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人物写真をキレイに印刷するならエプソン一択です!
本機は通常のCMYKに加え、ライトシアンとライトマゼンタで赤と青の表現幅を広げています。
特に肌色がキレイに表現できますが、鮮やかすぎる6色印刷は好みが分かれるところです。
ただし、写真印刷に6色のインクをフルに使用するため、ランニングコストは高くなります。
人物は唇や肌色がもっとも健康的に印刷されました。
夜景はライトが鮮やかですが、明るすぎる印象です。
1 前面トレイが2つ
前面トレイは2段になっており、A4などの用紙と写真用紙を同時にセット可能。
合計3トレイが同時に使えまする!
2 壁ピタ設置が可能
手差しトレイは上部に付いており、背面と壁の間に隙間を開けなくても使用できます。
隙間不要で設置自由度が高くなっています。
ブラザー DCP-J1800N
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用紙カット&自動送りが小規模オフィスに最適な機能です。
A4→A5のカット機能で用紙トレイが実質+1となります。
A4用紙を印刷後にA5×2枚に自動カットする機能に加え、ADF(自動原稿送り装置)を搭載しています。
4色インクなのでランニングコストも良好です。
ただし、染料の黒インクを搭載していないため、夜景のような暗い写真は苦手です。
人物は明るい場所での斜光による淡い感じが再現されています。
夜景はメリハリがなく、のっぺりとした印象です。
1 前面トレイは切替式
前面トレイは2段式ですが、同時には使えないない切替式になっています。
2種類の用紙を入れっぱなしにできます。
2 ADFが超便利!
自動で原稿を読み込むADFが付いており、大量のコピーやスキャン作業が楽に行えます。
最大20枚を自動でコピー&スキャンできます。
HP ENVY lnspire 7920
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安いのに印刷は高品質ですがランニングコストが懸念点。
印刷枚数がほどほどならコレ!
カラーのインクカートリッジが3色一体型のため、カラー印刷のランニングコストに難があります。
しかし、本体価格は安く、写真の印刷品質に目立った減点もなく、高評価。
使用頻度があまり高くないならオススメできる1台です。
人物はちょっと明るすぎて白っぼくなってしまいましたが、4色機が苦手なハズの夜景は大健
闘。キヤノンと同じ高評価です。
1 写真用紙専用トレイ
前面トレイは普通紙と写真用紙の2段構造。
用紙を入れ替えずに印刷できます。
用紙入れ替えなしで写真が印刷できます。
2 手軽にコピー&スキャン
コピー&スキャナーは一般的なコピー機のように使え、ADFで最大35枚の自動原稿送りが可能。
便い勝手はコピー槻と同じ感覚でできます。
まとめ
得意分野は4社4様!
総合点だけで判断できない
写真の印刷品質の評価は個人により大きく分かれるところです。
写真印刷の評価は好みによって左右されるので、ハイエンド機なら品質に大きな差はありません。
「P-XUSTS8630」は、価格以外にこれといった欠点がありません。
性能のバランスもよく、写真と文字の両方をキレイに印刷したい人にオススメです。
「EP-885A」は、写真印刷に特化した6色インクを搭載。
特に肌色の発色が素晴らしいので、赤ちゃんや女性の写真をよく撮る人に向いています。
「DCP-J1800N」は用紙カット機能とADFが特長で、ランニングコストも良好なため小規模オフィスに最適。
「HP ENVY-nspire7920」は、本体価格が魅力ですが3色一体型のカラーインクは交換時のロスが大きめです。
印刷品質や本体価格は、プリンター選びにおいて重要ですが、ランニングコストも注目すべきです。
このように、同じインクジェットプリンターでも製品ごとに特性は異なるので、自分が重視する点に合った製品を選びましょう。